Chantori Blog

Medical Physics / Monte Carlo Simulation / Medical Image Processing

Month5: Poetic

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今月はボストン市内に散らばる、色々な研究施設を訪ねる機会に恵まれました。周りの方々が私の研究に協力してくれ、コラボレーションの範囲が広がっていくのは嬉しいです。今の研究テーマは以前は全く興味がなかった分野ですが、研究が進むほどに、この分野の広さ・深さに魅力を感じます。これまでの環境・条件の制約の中で、自分が”面白い”と思う研究を一生懸命やってきた結果、以前は自分が”イケてない”と判断していた分野(失礼)に行き着くというのは、振り返ってみると面白いなと思います。
 具体的には3D Slicerのあるモジュールの開発に関わっています。3D Slicerは、NIHからの支援のされ方がImageJと似ているので、これからも発展が見込まれます。

 ボストン日本人研究者交流会の「研究者のためのキャリアセミナー」や「ハーバード日本人会懇親会」もありました。
 前者はボストンでPIをされている日本人の先生方のパネルディスカッションでした。特に日本人が海外で研究していく上で英語をimproveしていくことの重要性については、どの先生方も強調されていました。キャリアのそれぞれの段階で、グラントを獲っていくためにも、英語力は重要とのことでした。また、私と同じプログラムで渡米されている方とも話をすることができました。
 後者はSTEM系に限らずハーバードの様々なスクールから日本人が集まり、フランクに懇談する会でした。Undergraduateの方もおり、前者の会よりも年齢層が若い印象でした。私は寿司のbig fanではありませんが、約半年ぶりに普通の寿司を食べた結果、おいしさのあまり気を失いそうになりました。この会で出会ったつながりから、後日、文系の方々と勉強会も行いました。

 日本語を勉強している米国人に、”Japanese is very poetic”と言われたのが、しばらく心に引っかかっています。日本語で厳密な文章を書くには、どうしても「これ」や「それ」といった類の言葉を多用せざるを得ません。なぜ英語ではこれが少なくて済むのか、を理解しないと、英文を書いても日本語らしさが抜けないかもしれません。