Chantori Blog

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医学物理士試験に合格したので声を大にして言いたいこと

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 先日あった医学物理士試験に幸運にも合格したので、身勝手ながらかねてから思っていたこの試験に関する希望を3つ述べます。

 

①合格基準を公表してほしい
 相対評価なのか、絶対評価なのか、によって対策の仕方は変わって来ます。とはいっても毎年公表される合格者数と受験者数を見れば、だいたい予想はできますが。

 

②過去問の解答を教えてほしい
 過去問は認定機構のサイトに公表されていますが、解答・解説は公表されていません。現在のところ、過去問の解答を知る最も信頼度の高い方法は、医学物理士認定機構が販売している例題集(過去問集)を買うことでしょう。でも、解説もないのに5000円以上払うのはなかなかお高いと感じました。

 

③過去問の解説を充実させてほしい
 医学物理士コースの教育体制がしっかりしている大学院では、過去問の解説づくりを授業で行うところもあるそうですね。過去問に答えがないがためにググりまくっていた身としては羨ましい限りです。簡単な解説付きの問題集を発売してくれれば、僕なら2万円でも買いますね。というか自分が答えをネットで探すのにかけた時間で考えるなら、5万円でも買いですね。逆に言うと、周りの受験者と協力し合う体制がある人とそうでない人では、勉強の効率が全然違います。認定機構主催の講習会などに行けばある程度の解説は受けられるようですが、その点では関東の受験者が優遇されてませんか?
 こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、認定機構の、解答・解説を公表しないという方針が、毎年全国の300人超の受験者の時間とエネルギーを浪費させてることは重視すべきではないでしょうか。僕はこの浪費こそが、医学物理学界の発展を妨げているように感じました。その時間あれば論文書けるじゃん。

 

 先生方が一生懸命運営してくださっている認定試験に対する、事情を何も知らない一受験者の意見でした。